能登半島地震から約2か月、
今も多くの方が避難生活を余儀なく
されています。
先日、JDAT(Japan Dental Alliance Team)
本災害歯科支援チームの活動をニュースで知りました。

その番組の中で、被災された患者さんが
「治療もしてもらえるんですか?
歯医者が復活すればすぐ行こうかなと
思ったけど、水道が止まっていて、
もう1か月くらいかかるかと思った。良かった」
とおっしゃっていました。
よく身体の健康はお口から、といいます。
歯でしっかり噛んで食事をするということは、
栄養を取り入れるだけでなく、
脳の活性化や、免疫力や運動機能の
低下の防止にもつながります。

その番組内で
「珠洲市内はほぼ全域で
断水が続いていて、
歯科医院は1つも開いていません。
歯磨きなどの口腔ケアができないと、
口の中の雑菌が唾液と一緒に
体内に入って、誤嚥性肺炎を
発症することがあります。」
と報道されていました。

※誤嚥性肺炎…食べ物や唾液が
気道に入ることがきっかけになって、
主に口の中の細菌が肺に入り込んで起こる肺炎

口腔機能を取り戻すこと
また口腔内を清潔に保つことは
後回しにされがちかもしれませんが
先の事を考えるととても重要なことで、
もっとこういった活動がより多く、
被災された方々に届くように願うとともに
歯科従事者として自分にできることはと考える日々です。
医療法人阡周会