先日、SRC(セルフ・レスキュー・コーチング)を受けました。
講義開始に先立ち、講師である大阪消防振興協会の方と診療所内を回り、避難器具や、避難経路等のチェックをしていただき、プロから、OKのお墨付きをいただきました。

 

 

そしていよいよSRC講習の開始。

火災の際の熱や煙の特性 二階以上での避難方法。緊急時の心理状態についてのお話をしていただきました。

加えて、ARスコープを使用した火災時の煙の視覚体験。とても良い経験をさせてもらいました。その時の姿がコチラ

 

決して、お酒にのまれたわけでも、妻に謝罪のワンシーンでもありません。

煙に巻かれた僕が助かるためにたどり着いたのが、この姿勢だったのです。

ARスコープ内では、天井から床方向へ、徐々に煙で視界が塞がれていき、位置感覚がなくなります。そんな中、この時点で膝あたりから下にかけては、視界が残ってました。

避難訓練で、避難時は「頭を低くして、静かに移動する」と言われて 「走って逃げた方が早いのに」と感じてた僕は、今日、「静かに移動する」の意味を知りました。

走ると、その動きで、煙が動いて、足元のクリアな視界を奪うことになるだけでなく、火災により発生した一酸化炭素を撹拌して、被害を拡大させてしまいます。火災では、煙を吸い込んでの一酸化炭素中毒も怖いのです。だからこその「静かな移動」なのです。

ARスコープありがとう。

そして、ご講義いただきました消防振興協会のお二人にも感謝です。ありがとうございました。

診療だけでなく、万が一の事態にも対応できるよう準備し、ご来院の皆様の安全をお守りします!!

医療法人阡周会