セラミックはやり直せる?やり直し前の必読記事!
●セラミックのやり直しとは?
「一度セラミックにした歯を、再び治療し直すこと」。
これがセラミックの“やり直し”です。
色や形に不満がある、違和感がある、トラブルが起きた…など、理由はさまざまですが、適切な再治療を受けることで改善は可能です。
●やり直しが必要になる主な理由
色が合わない・形が不自然
治療当時は気にならなかったけれど、年月が経つにつれて周囲の歯と違和感が出てきたというケースは多く見られます。
割れ・脱落・噛み合わせの違和感
- – 食事中に欠けた
- – 接着が弱く外れてしまった
- – 噛んだときに痛みや不快感がある
こうした症状がある場合は、補綴物の精度や接着の問題が考えられます。
●セラミックのやり直しの流れ
- 1.現在の状態の診断(レントゲン・口腔内診査)
- 2.古いセラミックの除去
- 3.歯の形を整え直す(必要に応じて)
- 4.仮歯・仮の被せ物の装着
- 5.最終的なセラミックの装着
※やり直しの場合、土台の歯の状態(虫歯・二次虫歯・歯根破折など)によって治療方針が変わるため、事前の診断が重要です。
●セラミックのやり直しのリスク・注意点
- ⚫︎ 歯の再切削によるダメージ
古いセラミックの除去のため歯を切削 - ⚫︎ 土台の歯が保存できないケース(抜歯の可能性)
- ⚫︎ 費用が再度かかる(自費診療の場合がほとんど)
歯の状態によってはブリッジやインプラントへの変更が必要になることもあります。
●費用や期間の目安は?
再治療の費用相場
1本あたり10万~18万円前後(素材や医院による)
※以前の治療よりやや高額になることもあります。
通院回数・期間の目安
平均2〜4回の通院・1〜3週間程度
(症状が重い場合は数ヶ月かかることも)
●本当に再治療が必要かどうか?
まずはセラミックの状態を診断してもらうことが大切です。
見た目の違和感があっても、必ずしもやり直しが必要なわけではないこともあります。
- 見た目の調整で改善できる?
- 一部の修正で済む?
- 噛み合わせだけの問題か?
まずは信頼できる歯科医師に相談して判断しましょう。
●まとめ
セラミックは一度入れたら終わりではなく、やり直しが必要になる場合もあります。
後悔しないためには、「なぜ不具合が起きたのか」を明確にし、再治療のリスクや流れを理解した上で選択することが重要です。
●まとめ
セラミック治療は、見た目・機能性・長期の安定性すべてをバランスよく実現することが理想です。
「安さ」に目を奪われすぎると、素材や色や形状に違和感を感じ、結局やり直しになって高くなってしまうことも。
重要なのは、しっかりと素材や効果の説明してくれる医院を選ぶこと。
納得のいく説明と信頼できる技術で、後悔のないセラミック治療を受けましょう。
●当院Dr.より
やり直しとなる理由を明確にする必要があります。
単に外れてしまったのか、虫歯が原因なのか、色合いや形状の不具合なのか等によってその後の治療が異なります。
時間を確保して相談を受けてくれる歯科医院が安心で信頼できると思います。
特に、色合いや形状の問題で新たにセラミックを装着することになる場合は、歯科医師などの専門職と色見本等を提示してもらい、周囲の歯とのバランスも見ながら相談されると良いでしょう。