みなさまいかがお過ごしでしょうか。助手のKです。

外出自粛でおでかけしづらいこんな時こそ、普段は読まない小説を読んでみるのもいいのでは? なんて。

というわけで、好きな本の中から何冊かご紹介させていただこうと思います!

 

 

『塩の街』

有川浩さんの作品は『図書館戦争』や『フリーター、家を買う。』など、映像化しているものも多いので、ご存知の方も多いかもしれません。こちらは彼女のデビュー作です。

塩の結晶が地球に飛来したことで人間が塩化し死滅していく世界で、元自衛官の男と高校生の少女を中心に人間ドラマ、恋愛ドラマを描いた作品。

世界設定はSFというよりはむしろファンタジーといっていいものですが、それに対する人(特に自衛隊)の反応がリアルで、絶妙なバランスで物語として成立していると思います。

 

『宇喜多の捨て嫁』

木下昌輝さんの時代小説。オール讀物新人賞受賞作品。

時代小説というととっつきにくく感じるかもしれませんが、この作品はミステリー色が強く、戦いの描写はほとんど割愛されていて、人間ドラマとして読めるので時代物に興味がない方にもオススメです。

表現にはややグロテスクな部分もありますが、よほど苦手というのでなければ、高校生以上の方なら難なく読めるのではないかなと思います。

短編集ですが登場人物が繋がっていて、視点が変わることで人物の見え方も変わってくるのが、上手いなと感じさせます。

 

『二分間の冒険』

岡田淳さんによる児童文学。作者は小学校で図工教師をしていたとか。

小学校6年生の少年が、頭の中に話しかけてくる不思議な黒猫に誘われ、竜が支配する不思議な世界へ。
元の世界に戻るには「世界で一番たしかなもの」を捕まえなければならないという…

竜と戦う冒険物でお子さんが読んで楽しいのはもちろんのこと、人との信頼関係や歳をとるということについてなど、各所にメッセージが織り込まれていて、大人が読んでも楽しめる一冊だと思います。

 

いかがでしょうか?

小説というのはやはり、ほとんど文字ばかりですので、人によってはとっつきにくく感じるかもしれませんが、そのぶん想像の余地があり、一人ひとり見えるもの感じることが違うというのも魅力かなと思います。

また、これは私だけかもしれませんが、小説を読むと、その日一日中家にいたとしてもどこかに行ってきた気分になれます(笑)

もし気になった本があれば、読んでいただけれはうれしいです!

 

 

医療法人阡周会