

「第2の永久歯」と呼ばれ、歯を失った患者様にとって希望を与えたインプラント手術ですが、昨今その安全性について大きく疑問を持たれています。2007年には、東京銀座の歯科医院で70代の患者さんが死亡する事故も起き、NHKのクローズアップ現代でも大きく取り上げられました。
また、日本顎顔面インプラント学会が事故調査を行った結果、2009~2011年の3年間で421件のトラブルが発生していたことがわかりました。(日本顎顔面インプラント学会が事故調査書 )
ただ、誤解をしていただきたくないのは、すべての歯科医院で行うインプラント手術が危険ではないということ。
しかるべき技術と設備、そして準備を行う歯科医院におけるインプラント手術はまさに歯を失った患者様の希望となりうるのです。
安全で確実な手術を行うため、当院では、インプラント治療の前に必ずCT検査を行います。
また、大阪大学などと提携している外部機関に3D分析を依頼して、3次元の立体画像から、その患者様だけのシミュレーションデータでサージカルガイドを作成し、インプラントの埋入をより安全なものにしています。
サージカルガイドとは:人の手によるわずかなブレを防ぐため、一定の位置・深さ・角度に限定した埋入を補助するための道具。位置・深さ・角度は、CT画像によるシミュレーションによって患者様ごとに設定されます。
当院では、一人のドクターは、一日最大一人の患者様にしかインプラント手術を行うことができません。
理由はインプラント手術が決して、簡単にできる施術ではないことと、またそのような考えで行うべきではないと考えるからです。患者様のお身体の状態の確認、院長を含めた他のドクターや手術助手との事前ミーティング、手術のシミュレーション、当日の手術準備などきちんと行うためには、「数」を求めることができないからです。また、インプラント手術は、体力はもちろん多大な集中力を必要とするため、一日に何件もみることは「質」の低下を招く恐れがあると考えています。
インプラント埋入後のメンテナンスに通っていただけなかったり、顎の骨の状態が良くないまま埋入に踏み切った場合などには、将来的にインプラント周囲炎を起こす可能性が高くなります。
顎の厚みが不足している場合であっても、ソケットリフトと呼ばれる術式で対応することは可能ですが、そのことを想定してもリスクを排除し切れないと判断したとき、当院ではインプラント治療をいたしません。
すべては、患者様の安全を最優先するためです。近年は不快感の少ない入れ歯も開発されていますので、そちらと合わせて、再度解決策を探っていきます。
インプラントは、強く噛め、美しく、自分の歯のように使うことができます。
ただ、埋入の直後の状態を長く維持するためには、定期的なメンテナンスが必要となります。ご自宅でのセルフケアには限界があります。小さな炎症に気づけなかったり、あるいは気づいても「そのうち治るだろう」と放置してしまいがちです。
インプラント周囲炎が発症・進行すると、最悪の場合、インプラントの脱落に至ります。それだけでなく、ほかの天然歯、お口全体の健康にも悪影響を及ぼします。
むし歯予防のために定期検診が欠かせないように、インプラント埋入後は、プロの目と手による確認と定期的なメンテナンスが絶対に欠かせません。
2歯以上のインプラント価格についてはお気軽にお問い合わせください。
インプラント相談料 | 無料 |
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インプラント術前審査 (CT画像診断・サージカルガイド作成) | 88,000円(税込) |
インプラント術前審査(CT画像診断のみ) | 33,000円(税込) |
インプラント埋入術(1歯分) | 242,000円(税込) |
GBR(骨誘導再生 骨造成術・1か所) | 110,000円(税込) |
上部構造(アバットメント) | 88,000円(税込) |
プロビジョナルレストレーション (仮歯・1歯) | 5,500円(税込) |
インプラントクラウン (人工歯・1歯) | 143,000円(税込)程度 |
静脈内鎮静法(点滴麻酔) | 110,000円(税込) |
現金または各種クレジットカード・PayPayがご利用可能です。