虫歯の危険性

むし歯がどんなものか、きちんと話を聞いたことはありますか?
むし歯とは歯についたむし歯菌が糖と反応することで酸を作り、歯を溶かして病気です。歯はエナメル質という暑さ1mm程度の硬い組織に覆われています。
むし歯菌でもエナメル質を溶かし突破するには時間がかかります。エナメル質を超える象牙質(ぞうげしつ)という比較的軟らかい組織になり、むし歯はここで一気に拡がります。
また、象牙質は細い管が歯髄に向かっているので、むし歯が象牙質に入った瞬間から歯髄に悪影響が及びます。
だから、むし歯はできるだけ速やかに治療する治療があります。
むし歯になる条件は決まっていて、その条件内である以上は今むし歯になっているところを
治療しても、むし歯は新たにできます。1つ1つはほんの小さい穴くらいに感じるかもしれませんが、何年も継続すると歯を失うことにつながります。
日本人の男性平均寿命

日本人の女性平均寿命

各世代の残存歯数

治療コストと成功率

長い余命を考えると
「新しいむし歯を作らない予防」
「歯の寿命をできるだけ延長できる治療法」
が必要です。
当院の治療方針

むし歯の治療を受けるとき、患者様は「できるだけ自分の歯を残したい」と考えます。
当院は、その想いに応えるべく、「治療」と「予防」の両面から歯を残す努力をします。
治療により歯を残す
むし歯の治療で大きく削られた歯は、それだけ健康を損なわれ、寿命も短くなってしまいます。
当院では、むし歯治療時の削除量を最小限に抑え、歯の健康を維持します。院内技工所でつくられた精巧な詰め物・被せ物を、隙間なく丁寧に取り付け、二次的なむし歯も防ぎます。
予防により歯を残す

当院では、1ヶ月~3ヶ月事に口腔内の健康チェックのための予防検診、また毎日の適切なセルフケアをお勧めしています。
検診では、むし歯や歯肉の炎症の有無を確認した上で、歯垢・歯石の除去を行います。そして必ず、ブラッシングを含めたオーラルケアの指導を行います。
検診を、単なるチェックだけで終わらせるのではなく、すぐに役立つ情報をお持ち帰りいただき、セルフケアの質を向上させていきます。
虫歯の治療パターン
奥歯の虫歯修復治療(従来型保険治療)

金属の詰め物(従来型保険治療)

金属の詰め物(従来型治療)


従来型治療のメリット・デメリット

メリット
- むし歯歯を除去しやすいように歯を削るため、治療時間が短い
- 保険治療のため、負担金が少ない(3割負担で1,500円~2,500円)
デメリット
- 歯を削る量が多いため、長期的に歯を失うリスクが高くなる
- 再治療までの平均年数が5,6年なので、Repeated Restoration Cycleを止められない
- 健全な歯の部分も削るので、治療後しみることがある
- むし歯を除去する際、歯髄に当たったら、神経を取る処置になる
- 保険診療で適応されていて、20年前から変わらない従来型の治療法
削らずに治す治療
削らに治すのが歯の長寿

むし歯になってしまった歯の寿命を最も延長するには歯をできるだけ削らず精密に修復することです。当院では歯を削らずに自然に治せるダイレクトボンディング法という修復治療に対応しております。