【スタッフブログ】スリランカ・スタディ
歯科医 S です。
歯周病の病態は人によって差があり実に様々です。
しっかり磨いてるのに歯が抜けてしましまう人がいるとおもえば、全く磨かないのに何ともない人
もいます。
歯科の有名な調査研究に「スリランカ・スタディ」というのが有ります。
歯医者など無いばかりか歯を磨く習慣のない、スリランカの茶畑で働く人々を対象にした調査で歯周病がどのように進行するかを調でた結果、興味深い事がわかりました。
それによると、1 割の方の歯周病が全く進行せず、1割の方が急速に進行し、後の 8 割はゆっくりと進
行しました。この結果から歯周病の進行には大きな個人差が有ることが判りました。
また別の調査、アメリカで中等度~重度の歯周病患者にそれぞれ同じ様な治療とメンテナンスを行った結果、83%はほぼ歯を失わず安定で、20%弱は歯を失い、特に全体の 5%は急速に歯を失っています。
同じ様なメンテナンスを行ったにも関わらず、長期間経過後異なる結果になった点において、スリランカ・スタディ同様、歯周病の進行なは個人差があらことを示しています。
国民の 8 割がかかる歯周病。まだまだ解らないことがたくさんあります。